代表サポーター メッセージ
「働き方改革進化論」
産官によるユニークな取り組みである「広島県働き方改革実践企業認定制度」が始まって3年が経過します。働き方改革に積極的に取り組む認定企業数は約300社へと拡大しました。中小企業における担当者のご苦労、病院・幼稚園・飲食店などによる現場の知恵、さらには非正規労働者まで対象とする経営者の想い…。これまで蓄積された成功事例は、①制度・体制(ハード)、②運用・工夫(ソフト)、③意識・風土(ハート)のすべてが必要であること、つまり「三位一体の改革」の必然性を私たちに教えています。
もう一つの発見もありました。それは働き方改革が、第1段階:法令順守、第2段階:働きやすさ、第3段階:働きがい、第4段階:業績向上へと進化する事実です。まずは働き方改革関連法等に準じた制度整備や届け出が必要です。これは当然であり、「当たり前の働き方改革」と言えるでしょう。次は長時間労働の是正や休暇取得といった働きやすい職場作りです。多くの企業が取り組んでいる「守りの働き方改革」ですが、ここに留まっていては個人と組織の成長は望めません。次なる働きがいの実現に歩を進めることが重要です。信頼できる上司と会社、自らの成長が実感できる仕事、頼もしい仲間の存在によって人々の働きがいは飛躍的に向上します。この段階で「攻めの働き方改革」となります。この3段階を経て初めて、人手不足の解消、生産性の向上、イノベーションの創出といった「成果の働き方改革」が実現するのです。これが働き方改革の進化論です。
この度の「働き方ネット広島」の発足は、広く企業同士の連携と各種団体による協力体制を目指し、さらには働く個人までも巻き込もうとする素晴らしい取り組みです。このことによって広島県がひとつとなった三位一体の改革と働き方改革の進化が加速することでしょう。働き方改革を通じたワーク・ライフ・バランスの実現と多様な人材の活躍はきりのない夢に他なりません。私は代表サポーターとして「働き方ネット広島」を応援し続けていきます。
県立広島大学大学院 経営管理研究科 教授
広島県働き方改革実践認定企業認定審査委員会 委員長
働き方ネット広島 代表サポーター
木谷 宏
当社団法人代表サポーター
木谷 宏(Kitani Hiroshi)
県立広島大学 経営管理研究科(MBA)教授
【専門分野】
・人的資源管理
・経営組織
・企業の社会的責任
・経営管理
・ジェンダー
・経営戦略
・ダイバーシティ・マネジメント
・ワーク・ライフ・バランス
代表理事メッセージ
多様な人々が活躍できる社会に! 「働き方改革」を支援します!
私たち、「働き方ネット広島」は、個人、組織、地域に突き付けられている“現実的な課題”を深く掘り下げ理解し、本質的な改革と持続可能な社会の実現に向けて、主体となる「個人と組織・企業」を中核とし、関連団体、地域、学識者、支援者が協同し活動することを目的に設立いたしました。
いうまでもなく、地方の経済活動は中小零細企業の力によって成り立っており、この”現実的な課題”を解決するための働き方改革は中小零細企業にとって実現可能なものでなければなりません。労働生産性向上、残業時間削減、ダイバーシティ、コミュニケーション活性化、イノベーション創出など組織の取組むべき課題は規模や業種にかかわらず共通したものですが、中小零細企業にとっては個別の事情を踏まえたステップと施策実行のアイデアが特に必要となります。そのため当法人では研究部会を設け、県内企業の実践事例を知り、それぞれの組織で応用し実践していくことも議事としています。
このような展開は、法令対応や働きやすさなど一過性の取組みではなく、働きがいと業績向上の段階へ続きます。さらに、成果を上げた組織が注目され“実績”が認められる仕組みや社会を創り上げていく活動も大切で、私たちは改革の裾野を広げ、活動を深めることも「働き方ネット広島」の使命であると考えています。
皆様には是非「働き方ネット広島」の一員として、人手不足解消、収益改善、事業継承、従業員満足度向上などの経営改革、働く人々(個人)の育成に向けた取組への参加、協力を賜りますようお願い申し上げます。
コンサルタント
働き方ネット広島 代表理事
藤原 輝
当社団法人代表理事
藤原 輝(Akira Fujiwara)
働き方改革・経営コンサルタント